フランチャイズ 開業 車買取 中古車 バイク
2021-08-25
フランチャイズの基本

車買取・中古車・バイク業界でのオススメの開業方法と特徴とは

コロナ禍でも、中古車の需要がわずかですが伸びています。
日本自動車販売協会連合会の統計によると、2021年前半(1月~6月)の中古車登録台数5,816,593台、2020年前半が5,689,330台なので、2021年の前半のほうが127,263台多いです。
車での移動は感染症対策にもなるため、今後も中古車の需要は続くと考えられます。
今回はそんな中古車やバイクを取扱う業界での開業方法の種類や、開業に必要な資金、業界の特徴、そして開業するために必要な準備などについて紹介します。
車買取・中古車・バイク業界での起業を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
参照:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会「中古車・登録車合計

個人開業とフランチャイズ開業の違い


車買取・中古車・バイク業界で開業するには、個人経営で開業する方法と、フランチャイズ加盟店のオーナー(経営者)として開業する方法が考えられます。
個人経営とフランチャイズオーナー、どんな違いがあるのでしょうか?

個人経営での開業

個人経営のメリットは、自分の判断で自由な経営ができるところです。
また、加盟店になると加盟料やロイヤリティ、他にも研修費などが必要になりますが、そういった出費が発生しません
デメリットは業界未経験だとハードルが高く融資も受けにくいことです。
また、困った時などに適切なアドバイスやサポートをしてくれる人がいるとは限りません

フランチャイズ加盟店での開業

フランチャイズと聞くとコンビニやファミレスを連想されるのではないでしょうか?
 実はフランチャイズは幅広い業種で存在します。
フランチャイズとは、本部と個人・団体が契約して加盟店のオーナーとなるシステムです。
ロイヤリティを支払うことで、「フランチャイズパッケージ」を利用することができます。
オーナーはあくまで本部と契約を結んでいるだけで、本部の社員になったわけではなく、基本的には立場は対等です。

フランチャイズパッケージとは

フランチャイズパッケージは本部により内容に差がありますが、少なくても以下の3つの要素は含まれます。

  1. 本部のブランド名や商標を事業で利用するための権利
  2. 加盟店が本部から経営サポートなどを受ける権利
  3. 本部の経営・営業ノウハウを利用する権利

フランチャイズとチェーン店の違い

実は、フランチャイズ加盟店は「フランチャイズチェーン」とも呼ばれるチェーン店の一種です。
ところが一般的に「チェーン店」と言うと、「レギュラーチェーン」と呼ばれる「直営店」を指します。
フランチャイズとチェーン店の違いは、フランチャイズ加盟店には、それぞれオーナー(経営者)がいるのに対し、チェーン店は本部から社員が派遣され運営しています。
チェーン店の店長は社員なのでフランチャイズのオーナーと違い、本部から給与をもらって雇われているのです。
フランチャイズ加盟店で開業すると本部のブランド力を利用できるだけでなく、様々なサポートを受けられ、本部に蓄積された経営や営業のノウハウを使用できるのも大きな魅力です。
フランチャイズのメリットについては後ほど詳しく紹介します。 

車買取・中古車・バイク業界の種類


中古車や中古バイクでの開業する場合、買取販売の他にもレンタルや修理・整備などの業種もあります。
それでは車買取・中古車・バイク業界の代表的なものをチェックしてみましょう。

業種 1 )買取専門店も増加中の「買取・販売業」

中古自動車やバイクに関わる業種で最初に思いつくのが買取・販売ではないでしょうか?
 街を移動していても中古車や中古バイクの販売店をよく目にします。
また、近年は販売を行なわない買取専門店も増加しています。
買取専門の場合、展示スペース確保のための店舗関連費を抑えられるのが魅力です。

業種 2 )必要な時だけ使える「レンタル業」

 販売ではなく自動車やバイクをレンタルする、いわゆる「レンタカー」です。
レンタル業を開業するためには、一定数の車両を準備する必要があるため、開業資金が買取・販売業にくらべ多く必要になる可能性があります。
その反面、車両の買取や購入の費用は毎月発生することはないため、ランニングコストを抑えられるのがメリットです。

業種 3 )複数の収入源を確保できる「修理・整備業」

車やバイクの修理やメンテナンス、そして車検などを行ないます。
フランチャイズでも本部によっては、買取・販売や塗装など、より幅広いサービスを提供しているところもあり、複数の収入源を得ることが可能です。

業種 4 )カー用品・バイク用品を販売する「用品販売店」

車やバイクのタイヤやホイール、そしてライトなどの様々な関連用品を販売します。

業種 5 )ランニングコストを抑えられる「駐車場」

駐車場の提供も車やバイクに関わる業種と言えます。
中古車・バイクを所有する必要はなく、買取・販売やレンタルに比べ開業資金やランニングコストを抑えることが可能です。
ただし、利用者の大切な車やバイクを預かる仕事なので、セキュリティ設備を整える必要があります。
車買取・中古車・バイク業界と一口に言っても、実は様々な業種があります。
そしていずれの業種にもフランチャイズが存在するので、加盟店になれば、未経験でも研修やサポートを受けて開業が可能です。

中古車買取・販売店を開業するために必要な資金


ここではフランチャイズ加盟店で中古車の買取・販売店を開業し、運営していくためにはどれぐらいの資金が必要かを考えて行きます。

中古車買取・販売店に必要な開業費用(初期費用)

フランチャイズ加盟店となり中古車買取・販売店を開業するためには、どれぐらいの費用が必要になるのでしょうか? 
アップルワールドを参考にシミュレーションしてみましょう。

  • 加盟金:30万円
  • 保証金:20万円
  • 店舗関連費:500万円
  • 許可取得費:4.4万円
  • 研修費:30万円

合計:584.4万円

アップルワールドは加盟金と保証金の安さが特徴の本部のため、実際はより多くの費用が必要になる場合が多いです。
また、店舗関連費には、物件取得費・内装工事費・設備費などが含まれ、場所や規模により大幅に差が生まれます。
中古車を扱うために必要な許可などがあるので、何が必要かも確認しておきましょう。

中古車買取・販売店に必要な運営資金

開業に必要な費用の目安を確認したところで、今度は運営に必要な費用もアップルワールドを参考にシミュレーションしてみます。

  • 月額ロイヤリティ:10万円(一部地域により異なります)
  • 人件費:60万円
  • 賃貸料:80万円
  • 水道光熱費:25万円
  • 車両買取・購入費:280万円
  • 共同広告費:-

合計:395万円
アップルワールドの公式ページでは共同広告費の金額を記載していませんでした。
しかしQ&Aによると「オープン時には折込み広告をした方がいいと思う」という旨の記載があり、加盟店ごとに広告を出すことは可能です。
ただし、「様々な媒体を利用してきた経験を生かしアドバイスをする」との記載もあるため、広告に関しては本部に相談するのが良いでしょう。
ここでシミュレーションしたのは1ヵ月分の運営費ですが、最低でも開業後3ヵ月分の運営資金と生活費は準備をしておいたほうが良いと言われています。
またロイヤリティに関して、アップルワールドは定額ですが、変動する本部もあり、計算方法も様々です。
そのため契約を結ぶ前にロイヤリティは定額制か、その場合いくらか、変動する場合は計算をどのようにするのかをしっかりと確認しておきましょう。
ただし、中古車買取・販売業界は定額制のところが多く、おおむね月額50,000円~150,000円と言われています。
ロイヤリティ以外にもシステム使用料などが毎月発生する場合もあるため、本部への支払が必要なものも一通りチェックが必要です。
名前も「ロイヤリティ」ではなく「月会費」などとなっている場合もあります。
参照サイト:アップルワールド「FC加盟店募集

中古車買取・販売店の開業までの流れ


フランチャイズ加盟店として中古車の買取・販売店を開業するための準備と流れを紹介します。

Step 1 )情報収集と資料請求

まずはインターネットなどで、中古車の買取・販売店のフランチャイズ情報を収集します。
ある程度、加盟したい本部がしぼり込めたら、今度は資料請求をしてより詳しい情報を確認しましょう。 

Step 2 )説明会に参加

請求した資料を熟読し、さらに加盟したい本部をしぼり込んだなら説明会に参加します。
事前に疑問点をまとめておき、説明会の担当者に質問しましょう。
この際に担当者の対応姿勢も加盟するかの重要な判断材料になります。
やたらとメリットばかりを強調したり、強引に契約に持ち込もうとしたりするならノルマの厳しい本部である恐れもあるので注意が必要です。
可能なら、実店舗を見学しておくのも良いでしょう。
本部が実店舗の見学を用意してくれる場合がありますが、個人的に訪問したほうが加盟店の実体を確認できる可能性が高いです。
また、自分が加盟条件を満たしているかも確認しておきましょう。

Step 3 )必要な許可や資格を取る

中古車の買取・販売店を開業するために許可や資格が必要になる場合があります。

 ①古物商の営業許可

古物商の営業許可は、中古車を取り扱う場合に必要となります。
手数料が19,000円で、店舗を管轄する警察署に申請が必要です。

②自動車リサイクル法引取業登録

自動車リサイクル法引取業登録は、廃車予定の車両の買取・引取を行うために必要です。
登録に必要な手数料は6,100円で、都道府県または保健所の担当窓口で手続きを行います。 

③自動車リサイクルシステムへの事業者登録

自動車リサイクルシステムへの事業者登録も、廃車予定の車両の買取・引取を行うために必要な登録です。
手数料は無料で、登録することで、廃車の確認・報告をするための専用システムが利用可能になります。

④自動車整備士

自動車整備士の資格は、レンタカービジネスで乗用車を10代以上所有する場合や、バス・トラックを使用するために必要です。
自動車整備士は経営者が所有していなくても、有資格者を配置することで可能です。
検定料は7,200円で、1級整備士・2級整備士・3級整備士のいずれかの資格であることが定められています。
加盟する本部により扱う業務内容が異なるため、どれが必要かをしっかりと確認し、取り忘れがないようにしましょう。
許可を取るのが遅れると開業も遅れてしまう恐れがあります。

Step 4 )店舗の用意

自分が開業するための店舗を用意します。
場合によっては本部が紹介してくれることもありますし、客足の良し悪しもあるので、あらかじめ店舗を決めていないなら本部にアドバイスを求めるのがおすすめです。 

Step 5 )加盟審査申込

本部に加盟審査を申し込みます。

Step 6 )店舗の準備

店舗設計や内装と外装の施行を行ないます。
また、開業に向けてスタッフを募集し、総合研修を受講します。

Step 7 )開業

いよいよ開業です。
オープンイベントやオープンレセプションが行なわれる場合もあります。
以上の流れでプランチャイズ加盟店が開業されます。
本部により途中の流れが前後したり、他のものが加わったり、反対に省略される場合もあるので注意してください。
また開業後にスーパーバイザーが、本部の方針・指導・マニュアルに従って運営しているかをチェックする「スーパーバイジング」をする本部もあります。

フランチャイズでの開業がおすすめの理由


業界経験者で経営のノウハウもある方なら、本部の束縛やロイヤリティなどの支払が生じない個人開業もいいでしょう。
しかし、業界未経験、業界経験者でも経営者としての経験が少ない方だと、個人経営はリスクが高くなります。
フランチャイズ加盟店で開業すると、どうしてリスクを抑えられるのか、フランチャイズの魅力をまとめて紹介します。

フランチャイズのメリット

フランチャイズで開業する代表的な魅力を4つのメリットとして紹介します。

メリット 1 )融資が受けやすくなる

中古車買取・販売店を始める場合、まとまった資金が必要となり、銀行などから融資を受ける必要があります。
しかし、未経験で実績がないと融資を受けるためのハードルは高いです。
しかし、フランチャイズ加盟店になれば、似た条件で経営している他の加盟店の実績を参考にして、事業計画書を作成できます。
実在する店舗の情報をもとにしているため説得力のある事業計画書になり、融資が受けやすくなることを期待できるのです。

メリット 2 )ブランド力が開業時からある

中古車取扱店の本部には、「ガリバーインターナショナル」や「ラビット」など有名なところがあり、その加盟店となると開業当初からブランド力を得られるのです。
個人経営の知名度ゼロの状態から始めることを考えると、大きな差があります。

メリット 3 )本部のサポートやアドバイスを期待できる

加盟店になると本部からのサポートやアドバイスを受けることができます。
例えば、中古車売買で利益を多く出すためには、できるだけ安価で買取り、なるべく高値で売らなければなりません。
しかし、値段設定をしたことがないと適正価格が分からず、損をし続けるおそれがあります。
加盟店になれば、本部から価格設定についてアドバイスをしてもらえますし、本部には各店舗での商品の買付状況や売れ行きの情報があるので非常に頼りになるのです。
別途費用が発生する場合が多いですが、研修を受けてスキルを上げることも可能です。
本部による様々なサポートは、特に業界未経験の方にとって成功するための鍵となり得ます

メリット 4 )在庫リスクを減らせる

フランチャイズによっては、店舗に顧客の希望する車両が無くても、豊富な在庫から取り寄せが可能なところもあります。
これは本部が構築した買取りネットワークにより、在庫をストックしておくことで可能なのです。
個人経営でも、独自のネットワークである程度対応できる場合もありますが、未経験の場合、そのネットワークの構築自体が困難です。
このようにフランチャイズ加盟店になると、個人経営よりも有利な点が複数あります。
業界未経験で独立開業を目指す場合、融資からつまずく恐れもあるので、加盟店での開業がおすすめです。
しかし、フランチャイズもメリットばかりではありません。

フランチャイズのデメリット

それではフランチャイズのデメリットもしっかりと確認し開業の参考にしてください。

デメリット 1 )加盟金やロイヤリティなど本部に支払が生じる

加盟店になる代表的なデメリットは、加盟金や保証金、そしてロイヤリティなどを本部に支払う必要があることです。
金額は本部ごとに違うので、加盟するときに必要な合計金額と、月々の支払額はチェックしておく必要があります。
また、契約期間中にフランチャイズ契約を解除すると違約金が発生する本部もあるので、この点も確認しておきましょう

デメリット 2 )自由な経営ができない

 本部の経営方針や指導、そしてマニュアルにしっかりと従わなければならないフランチャイズもあります。
また、本部が厳しいノルマを課してくる場合もあり、自分のアイディアや経営理念を活かして自由な経営をしたい方は自分の考え方に近い、あるいは自由度の高い本部を選ぶことが必要です。

デメリット 3 )風評被害の恐れ

これはブランド力の裏返しと言えるデメリットです。
本部や他の店舗で不祥事などが怒った場合、自分の店舗が全く関係なくても客足が遠のく恐れがあります。
顧客から見ると、フランチャイズもチェーン店も関係ないのです。
加盟金やロイヤリティなど本部への支払の発生、自由な経営ができない、そしてせっかくのブランド力がマイナスに働く場合など、フランチャイズにもデメリットは存在します。
しかし、個人開業に比べると経営に関するサポートやアドバイスを受けられるのは大きな魅力です。
それに基本的に本部は加盟店の成功を願っています
なぜなら、成功し続けてくれれば毎月ロイヤリティなどの支払を得られるからです。
それに廃業する店舗が多いと本部の信用にも関わります。
そのため親身になって対応してくれる可能性が高いのです。
ただし、すべての本部がそうではないので、加盟前にしっかりと下調べをしておきましょう

フランチャイズで車買取・中古車・バイク業界での開業を成功させよう!


今回は、中古車買取・販売のフランチャイズを中心に紹介してきました。
レンタルや中古バイクの売買などの場合も、フランチャイズ加盟店での開業までの流れは基本的に一緒です。
業界の経験が豊富で経営のノウハウにも心配が無い方は、個人開業でも問題は無いでしょう。
しかし、業界未経験、あるいは経営に不安があるならフランチャイズ加盟店での開業がおすすめです。
未経験での個人開業は融資からつまずく恐れがあります。
それに店舗を運営していると壁にぶつかる時が必ずくるので、その時に適切なアドバイスをしてくれる存在は非常に有難いです。
車買取・中古車・バイク業界で開業するなら、ぜひフランチャイズ加盟店での開業も検討してみてください。